今回は色鉛筆と水彩絵具での毛の流れや毛並みの描き方をご紹介しようと思います。
初心者の方は、色鉛筆だけでも描くことが出来ますが、水彩絵具も使うとよりリアルな毛の流れを表現できます。
画像付きで解説します。
毛並の質と流れを観察する
毛並み、と言っても動物やものによっても違いますので、描くものをよく観察することが大事です。
毛が長い、短い。
硬い、柔らかい。
色も一色から模様の入ったものまで、いろいろな種類があると思います。
このあたりを把握してから書き始めると、実物に近いものが描けます。
そして、毛の流れの方向を把握します。
体のラインに沿うように、立体的に毛が流れていますので、この流れに沿って、鉛筆を動かしていくことになります。
毛は細いので鉛筆を削った状態で立てて線を描いていきます。
ちなみに筆の場合は細い筆で、毛先をそろえて立てて描きます。
一定の力で一直線で描くのではなく、強弱をつけて描いていきます。
最初はゆっくり置いて、力を込めてからすぅっと力を抜いて線を描きます。
色鉛筆で犬の毛並を塗り描く方法
今回は分かりやすいと思うので、犬でご紹介しようと思います。
先ほどの方法を使って、色鉛筆で何色か重ねながら塗っていくことになります。
4色くらい使っていますが、最初は薄めにざっくりと色を置き、徐々に濃いところや暗いところに色を重ねていきます。
写真などでみると一色に見えても、基本の色に濃い色、薄い色と3本は重ねるといいと思います。
目にも色を入れて生き生きとさせました。
最後に白色を入れます。
色鉛筆でも白色はありますが、重ね塗りした色鉛筆の上には乗りにくいので、絵の具の白を上から塗ることになります。
耳の白と頭のてっぺん辺りに白を入れました。
ちょっとぎゅっと引き締まって立体的に見えるようになりませんか?
消しゴムで色を抜く方法もあります。
消しゴムの角などがいいかと思います。
細かいところを消せるようにカッターなどで切ってもいいですね。
犬の全身の方は絵の具を追加しました。
赤っぽい色も入れて濃い目に仕上げました。
色鉛筆と同じく強弱をつけながら、ゆっくり筆を入れてスッと抜く。
という筆の動きを毛の流れを意識しながら繰り返してしていきます。
白色を入れるのも一緒で、下の様に筆の毛先をそろえながらすっすっと細い線で入れていきます。
犬のしっぽのふさふさ具合も、白色を入れると際立っていくと思います。
下地に水彩絵の具でざっくりと薄く塗ったあとに、色鉛筆で毛並みを描いていくという道具のコンボもいいと思いますので、いろいろと描いて試してみてください。
(色が混ざってしまったり、紙が破れたりしますので、絵の具で塗った後は乾いてから色鉛筆を使ってくださいね)
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