数ある塗り絵本のなかでも、人物系の塗り絵はとても人気があります。
そんな人物系塗り絵のなかで重要になるのが、顔や肌の塗り方です。
この肌の表現によって、塗り絵のクオリティがぐんとアップしますので、ぜひマスターしてください。
たったの4色で仕上がりが見違えますよ。
肌を塗るときは「メイク」するように塗ろう
人間の肌を塗る時は、単純に「肌色」でベタ塗りすればいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それだとのっぺりとした絵になってしまいます。
もっと立体的に見せる塗り方があります。
女性の方なら、メイクをするとき「ハイライト」や「シェーディング」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
顔に部分的に明るい色や暗い色を入れるメイク術です。
こうすることで顔に凹凸をつくり、立体感を出すことができます。
普段メイクをしない男性には馴染みのない言葉かもしれませんが、塗り絵においてもこの2つをマスターすれば、まるで上級者のような仕上がりになります。
出っ張ていて光があたりやすい部分にはハイライト、
影ができやすい部分にはシェーディングと考えると分かりやすいですね。
それぞれ入れる位置は下の画像を参考にしてください。
画像の赤い部分(おでこ、頬など)にはハイライト、
青い部分(輪郭、鼻筋など)にはシェーディングをしていきます。
色鉛筆を使った人物の肌、顔の塗り方
では、ディズニーキャラクターのアリエルで実際に塗っていきましょう。
この2色は24色セットの色鉛筆にも必ず付属している色です。
① まず「肌色」を薄く全体に塗っていきます。
色鉛筆の先を少し寝かせて、
ファンデーションを塗るようにやさしく色をのせていきます。
② つづいて「黄土色」でシェーディングしていきます。
輪郭や鼻筋に色をのせ、より立体感を出します。
③ 最後にシェーディング部分を再び「肌色」を使って馴染ませます。
質感が滑らかになり、より人間の肌らしくなります。
いかがでしょうか。
「肌色」と「黄土色」の2色しか使っていませんが、ハイライトとシェーディングを駆使したことで、とても立体感のある仕上がりになりました。
プラスの作業でさらにランクアップ!
ここからはさらにプラスαの作業です。
・チークを入れる
頬に「ピンク色」を入れていきます。
こうすることで、血色がよくなり、より人間らしくなります。
・全体のバランスを見て、さらに影を入れる
絵全体を眺めてみて、とくに影ができる部分に「こげ茶色」を入れていきます。
例えば、顎の下や、前髪の下などです。
全体とのバランスがとれ、よりメリハリのある仕上がりになります。
このように、簡単なテクニックで各段にランクが上がります。是非試してみてくださいね。
※ テレビCMでも有名な通信講座のユーキャンにも「色えんぴつ画講座」があります。